他人事じゃない!ひきこもりの子供の親に共通する8つの傾向

引きこもりの子供の親の共通点

小さい頃はまじめないい子だったのに、進学や就職を機にひきこもりに…という話を聞いたことはありませんか?親は「なんでうちの子が?」「どうして突然?」とパニックになることでしょう。しかし、子供がひきこもりになってしまった家庭には、共通点があることが多いそうです。

現在、日本国内のひきこもり人口は約70万人に達すると言われています。他人ごとではありません。子供のひきこもりを防ぐためどう関わればいいか、考えてみましょう。

子供がひきこもってしまった親に共通する8つのNGポイント

専門家によると、子供がひきこもりになってしまった親には、子供への接し方に共通した傾向があると言います。それらの共通点から、子供をひきこもりにしない接し方のヒントが浮かび上がってきます。

1. 子供より先に返事をしてしまう

「今日は楽しかった?」と子供が聞かれているのに、「とっても楽しかったわよ、ねー?」などと答えてしまった経験、どなたにもあるのではないでしょうか。しかし度が過ぎると、子供が自分で考える機会を奪ったり、思いを自由に発言できなくなったりする恐れがあります。

2. 家庭での他愛ない会話が少ない

「今日は学校でどんな勉強をしたの?」「宿題はした?そのあとはピアノの練習をするのよ。」など、事務的な確認や親からの一方的な指示ばかりしていませんか?「うちは家族の会話ができているから」と思っていても、実は話しているのは親ばかり…ということもあります。

3. 子供の話を片手間に聞いたり、途中で遮ったりする

子供の話は要領を得なかったり、なかなか結論にたどり着かなかったりで、ゆっくり聞くのはもどかしいもの。忙しい時は適当に相槌を打ったり、「あとで聞くから」と遮ったりしてしまうこともあるのではないでしょうか。「ママは僕の話を真面目に聞かない」と子供に思われてしまえば、心を開かなくなってしまいます。

4. 条件付きのほめ方をしている

「弟の面倒をよく見るからエライ」「いつもママの言うこと聞いてくれるから好き」など、条件を付けてほめていませんか?「どんなあなたでも愛している」ことが伝わらないと、どんなにほめても自己肯定心は育ちません。

5. 学力偏向で、ほかに得意なことを評価しない

「いい大学からいい会社に入ることが幸せ」という学力偏向の価値観が行き過ぎると、子供を学力でしか評価できなくなってしまいます。

テストの点数だけでほめたり叱ったりする、成績が悪いからと打ち込んでいるスポーツを辞めさせて塾通いさせるといった行動は、子供の心を傷つけます。また、「勉強ができない自分は、親に愛してもらえない」と心を閉ざす原因にもなります。

6. 子供の意思よりも自分の意見を押し通すことが多い

「サッカーを習いたいと言っているのに野球を習わせる」「子供の意見を聞かずに進学する学校を選ぶ」など、子供の意思を尊重しないで親が決めても子供にとっては興味がもてず、長続きしません。また「親を悲しませたくないから」と、自分のやりたくないことを無理に続けることで、子供の心に負担がかかります。

7. 子供にトラブルを経験させない

かわいい子供だからと、子供に降りかかる困難を回避ばかりしていると、子供の問題解決能力や判断力が育ちません。ちょっとしたトラブルでも「どうしていいかわからない」ということになりかねません。

8. できていることをほめず、常に上のレベルを要求する

「ここを間違えなかったらあと○点取れたね」「もうちょっと練習したらもっとうまくできたね」など、子供の頑張りをほめずにさらに上を要求し続けると、努力し続ける意欲を失ってしまいます。

いずれも、子育てをしていればよくあることで、どなたでも少なからず当てはまるのではないでしょうか。もちろん、当てはまったからといって必ずひきこもりになってしまうというわけではありません。

これらの行動が子供にどのような影響を与えるかを知り、普段の生活でちょっとでも意識するということは、とても意味のあることです。

「あってほしい姿」ではなく「今の姿」を認めてあげる

上の8つに共通しているのは、「子供に親が『こうあってほしいという姿』を押し付けている」ということです。

もちろんその「押し付け」も、もともとは子供を愛するがゆえのこと。親が、自分の知識や経験をフル稼働して、「将来失敗しないように」「悲しい思いをしないように」「幸せな人生を歩めるように」という願いを子供に託しているわけです。

しかし、親が子供に期待すれば子供は応えようと頑張ります。まじめで親のことが大好きな子供ほど、「パパやママにほめられたい」「悲しませたくない」という思いから、例えそれが意に染まぬことであっても無理をして頑張ってしまうのです。

このような状態が続けば、自分がいったい何に興味があって何をしたいのか、自分でもわからないようになります。自分の思いをありのままに表現することや、行動に移すことが怖くなってしまえば、新しい環境にどう対応していいのかわからず、一歩も動けないということにもなりかねません。それがひきこもりという形で表れることもあるでしょう。

親は常に、子供の将来を見ています。でも子供にとって最も大切なのは、「今の自分を見てもらう」ということ。まずは、ありのままの子供をほめ、認めてあげましょう。

肩の力を抜いて子育てしよう

子供の鑑になろうと、家事も仕事も完璧にこなすお母さん、弱音を吐かず颯爽と頑張るお父さん…たしかにステキなことですが、そればかりでは子供も息が詰まってしまうかも。

「今週は疲れたから週末は何もしないー!」とダラダラする姿や、「仕事で失敗して怒られちゃったよ…」とがっくりきている姿を見せることは、ストレスに対処する方法を教えることにも繋がります。「カッコ悪いところも見せていいんだよ」という雰囲気を家庭内に作ることは大切なことです。

また、シングルで子育てされている方や、単身赴任などで家族が離れて暮らしている方は、「両親揃っている子供と同じに育てるためには、自分がパパ(ママ)の役割も果たさないと」と頑張り過ぎてしまう傾向があります。

しかし、母親が父性を過度に意識して子育てした結果、子供は母からの愛を感じられず、ひきこもりになってしまった例もあるようです。

子供に「こうあってほしい姿」を押し付けるのをやめると同時に、親も「こうありたい自分」から解放されましょう。ストレスを感じたとき、友人に思い存分愚痴ったり、思い切り汗をかいたりと、自分なりに解消できる方法があるといいですね。親がリラックスできていれば、家庭の雰囲気も自然と和らぎます。

まじめで教育熱心な親ほど、子供をひきこもりにしてしまう可能性が高いのかもしれません。幸せな道を歩ませてあげたいのが親心ではありますが、子供の人生は子供のもの。自分の思いをまっすぐに表現できるよう、親はサポートに回って環境を整えてあげたいですね。

PHOTO/ Quorthon1/Shutterstock
参照/
日経DUAL「『ひきこもり』になる子供の親には共通点がある」
YOMIURI ONLINE「がんばり過ぎるな“ひとり親”…子のひきこもりを防ぐコツ(2)(上)」
YOMIURI ONLINE「がんばり過ぎるな“ひとり親”…子のひきこもりを防ぐコツ(2)(下)」

この記事が気に入ったら 「いいね!」

引きこもりの子供の親の共通点

この記事が気に入ったら 「いいね!」 ならいごとキッズの最新情報をお届けします。
子育て・幼児教育の情報を毎日配信中!

ならいごとキッズをTwitterでフォロー

サブコンテンツ