3歳までが大事!“気持ちを言葉で伝えられる子”に育てる声かけのコツ

気持ちを言葉で伝えられる子に育てるコツ

“気持ち”は目に見えません。図鑑にも載っていません。子どもは自分の気持ちに気づき、それに“うれしい“”悔しい”といった名前がついていることを徐々に体験を通して学んでいきます。

小さい子どもがかんしゃくを起こしたりするのは、まだ気持ちをどう表していいかを知らないから。まだまだ経験も語彙も少なく、言葉を自由に表現することが難しい幼少期は、感情を行動で表します。

泣く、怒る、といった行動ではなく、豊かな言葉で気持ちを伝えられる子どもに育てるには、まずは子ども自身が“自分の気持ち”を知ることが大切。今回は、そのためにママが心がけたい声かけのコツを紹介します。

気持ちを言葉で表せるようになるには、小さいころからのママの声かけがカギ

私は“クリニックの言語外来”や、“放課後デイサービス”などで仕事をしているのですが、「どうしたら子どもが自分の気持ちを言葉で伝えられるようになりますか?」「うちの子はよくおしゃべりするんだけど、気持ちを表現するのが苦手」という質問や声を、幼稚園・小学生のママから受けることがよくあります。

気持ちを言葉で表すことは、 感情のコントロールにもつながります。かんしゃくや直接的な行動ではなく、豊かな言葉で気持ちを伝えられるようになってほしいですよね。そのためには、3歳までのママの声かけの積み重ねが大切。

子どもは3歳くらいになると、それまで繰り返し聞いてきた言葉を徐々に自分で使えるようになってきます。「〇〇してほしくなかったよ」「△△っていったらいやだよ」など、それまでつい手が出てしまったり泣いて訴えていたことを、目に涙をためながら相手に言葉で伝えるようになります。

だからこそ、小さいころからのママの声かけにちょっとした工夫を加えることがカギになるんです。

こんなときどうする? 場面別・声かけのコツ~友だちトラブル~

では実際、普段の生活の中でどのように声かけを工夫したらよいのでしょうか。いくつかの場面別に、ポイントを紹介します。

お友だちとのおもちゃの取り合い場面

1歳を過ぎて行動範囲が広がるころ、公園の砂場や児童館などで見かける“おもちゃの取り合い”。子どもにとっては、すべて自分のものであった時代から一歩次のステージにいく大切な瞬間です。

ママにとっても、子どもへの対応を他のママに見られる場面でもあり、ついつい場を繕うような対応になってしまうかもしれません。でも、誰もが大なり小なり通る道ですので慌てなくても大丈夫。

「急に取られてびっくりしたね」「いいなあって思ったんだね」など、子どもの気持ちを言葉にしてみましょう。園の先生たちの声かけはまさに子どもの気持ちの代弁。

「叩かれて嫌だったね」「このおもちゃ、いいなって思ったんだね」など、まだ子どもが自分で言えない頃から、場面に応じて聞かせてくれています。

目の前に相手のママがいる場合など、自分の子の気持ちばかり代弁している場合ではないこともありますが、相手の子の気持ちも代弁することで子ども同士のやりとりが成長する貴重な機会にもなります。

こんなときどうする? 場面別・声かけのコツ~生活シーン~

子どもへの声かけ

Photo/Andrey_Popov/Shutterstock

遊びから食事、入浴…生活シーンの切り替え場面

2~3歳以降、遊びから食事、入浴、就寝などの場面の切り替え では、子どもにもよると思いますが、険悪な雰囲気になることが多いのはないでしょうか?

例えば、ママが「もうお風呂の時間だからおもちゃ片づけて」と言ったとき、聞こえないふりで遊び続けている子、おもちゃを投げて片づけ始めた子。行動だけ見ると腹が立ちますよね。

でも、子どもはもう遊びをやめなければならないことをわかっているし、本当は投げて片づけなんかしたくないのです。そんなとき、「何度言ったらわかるの!」とか「どうして投げるの!」となると、もう論点はずれていってしまいます。

そこでママは、苛立ちをぐっと抑えて、「もっと遊びたかったね。残念だね」と優しく言ってみましょう。

ママは僕の気持ちをわかってくれている、ということを伝えるだけで、子どもの気持ちは変わります。いつも問答無用で切り替えを断行していたママなら、更に効果があるかもしれません。

子どもの失敗場面

何度言ってもコップの水をひっくり返す子ども。離乳食も終わり、子どもが自分で食べ始めてから、かなり大きくなるまではたびたび出くわす場面ですね。

子どもとはそういうものなので、怒ってもすぐには直りません。逆に「ごめんなさいは?」と言うと更に意固地になってしまうこともあるでしょう。

そんなときはすかさず、「マヨネーズが取りたかったんだよね。わざとじゃないのママわかってるよ。でもパパの服濡れちゃったからごめんね言おうね」と穏やかに言ってみましょう。そうすれば子どもは「(ママわかってくれてる…)パパごめんね」なんてなるかもしれません。

自分がイライラしたときもできるだけ言葉で伝えて!

子どもだけではありません。大人でも気持ちを言葉で表せずに、ついつい行動で示してしまうことがあります。

「私は怒ってます」と言わずにドアをバタン!と閉める。脱ぎ散らかした洋服を拾い集めながら聞こえるように大きなため息を繰り返し「はあ~」。こうなると家庭にいや~な空気が流れ始めます。微妙な行動では誰にも気づいてもらえずに、更にエスカレートしてしまったり…。

言葉にしてみれば、「私は〇〇してほしかった。」となるんでしょうか。行動で示しても何で怒っているのか伝わらない可能性が高いので、言葉で伝えた方がベターであることはわかっているのですが、これがなかなか難しい…。私も反省です。

このように、ママは子どもの行動に隠れている気持ちを代弁することが重要。こうすることで子どもは自分の気持ちの動きに気づき、言葉を知っていきます。

でも、ママも忙しいと、子どもが表した行動につい振り回されたり、イラっときてしまいますよね。逆にママが、言葉ではなく行動で示してしまうこともあるかもしれません(何を隠そう、筆者はたびたびあります)。だからこそ、ママも常に心の余裕を持つよう心がけましょう。

言葉は、特に感情を表すような抽象的な言葉は、いくつもの場面の積み重ねで豊かに育っていきます。子どもの気持ちを一番想像できるママが代弁することで、子どもはママに対する信頼感と安心を感じ、情緒の安定にもつながります。

“子どもの気持ちを考えて代弁できるやさしいママ”を目指したいものです!

PHOTO/ilike/Shutterstock

記事提供:mamaPRESS

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