人の物をとるのはなぜ!?子供の盗み癖の原因は親にある可能性も

子供 盗み癖

自分の子供が見慣れない物や友達の名前が書かれた文房具を持っていたりすると、「あれ?」と気になりますよね。友達に貸してもらっている、などの理由であればいいのですが、なぜ持っているのか聞いても理由を答えられずにこのようなことが続くと、「うちの子には盗み癖があるのでは?」と不安になってしまうかもしれません。

自分の子供が友達のおもちゃを知らないうちに盗ってしまうなどの問題を抱えている親御さんは少なくないようです。

実は、こういった何度叱っても繰り返される盗み癖には、心理的な要因のほか、発達障害が原因となっている場合もあるようです。親としてはどのように対処するべきなのか、考えられる原因を踏まえて、対処法をご紹介します。

「ものを盗む子」に考えられる原因は?

幼稚園生~小学校低学年まではまだ善悪の判断があいまいで、欲しいものや気に入ったものを取ったり、相手の反応などを見て遊び半分で取ったりと、悪気はない場合も多いでしょう。しかし、小学校高学年を過ぎて人のものを勝手に持ち去ってはいけないと判別がつく頃になってもそのような癖が直らない場合は、こんな盗み癖の原因がないかを注意して見てみることをおすすめします。

親の気を引きたい

親から構ってもらえなくなると、子供は関心を引こうとして駄々をこねたり、必要以上に甘えたりするほか、人を叩く、大声を上げる、物を壊すなど、わざと悪いことをすることがあります。「人の物を盗む」という行動も、親の関心を引きたいがためにする行動の一つとして、多くの子供にみられる行動です。

自閉症・衝動的にやってしまう(ADHD)

自閉症には、ある特定の物に強いこだわりや執着心を持ったり、人とのコミュニケーションが苦手だったりという症状がみられるケースもあります。そういった場合、例えば友達に「貸して」、親に「買ってほしい」など上手に伝えられず、こだわりのあるものを手に取ってしまうこともあるようです。また、言語の発達に遅れがあるケースでは、何度叱られても本当の意味では「物を盗んではいけない」と理解できずに繰り返してしまうこともあります。

自閉症の症状は様々なため、対応も人それぞれ適したものがあります。専門機関と相談しながら、子供に注意の意味がちゃんと理解できるように働きかけていく必要があるでしょう。

また、注意欠如多動性障害(ADHD)の子供の場合は、「不注意」や「衝動性」が症状としてみられることも多く、支払いを忘れたままお店から物を持ち出す、という例も考えられます。

ADHDに関しては、こちらの記事でもご紹介しています。

もちろん、自閉症やADHDだからといって必ず盗み癖があるわけではありません。ただ条件が重なると、物を盗むことの遠因になってしまう場合も考えられるため、適切なサポートをしてきましょう。

クレプトマニア(窃盗症)

「窃盗症(クレプトマニア)」という精神障害であるケースもあります。

これは、「窃盗をするときのスリルや緊張感を味わいたい」、「窃盗したという成功感や満足感を味わいたい」という目的があり、「物が欲しい」という目的で窃盗や万引きを行っているわけではないのです。そのため、窃盗した物に対しての価値などには興味を示さないという特徴があります。

窃盗癖の治療を専門で行っている病院もありますので、「もしかして……」と思ったときには一度相談してみると安心でしょう。

子供が物を盗んだとき、親としての対処は?

では、もし自分の子供が物を盗んだときにはどうしたらいいのでしょうか?

子供の年齢や発達段階、状況により対応方法は様々ですが、以下のような点に気を付けて注意をしましょう。

行為をダメなことだと教える!ただし人格否定はしない

「人の物や店の物を盗んではしてはいけない」と、まずはしっかりと教えることが必要です。基本的なことですが、このことを最初に教えないと、盗む回数が増えたり大きなものを盗んだり、行為が次第にエスカレートしてしまう恐れもあります。

「まだ小さいから注意してもわからないかも」「初めてだから大目に見てあげよう」と、対処を後回しにするのはNG。

子供の脳は長期記憶が苦手なので、時間が経ってしまうと記憶があいまいになり、盗んだこと自体をほとんど忘れてしまう可能性もあります。ですから、気づいたときにすぐに注意することが重要です。

ただし、前述のように、親の気を引こうとして盗んでいるなど心理的な原因による場合もあるため、「もう知らないからね!」「どうしてこんなこともわからないの」など、子供を突き放すような言い方や、人格を否定するような言葉は口にしないようにしましょう。

具体的に指示をする

注意するときは、わかりやすい理由を添えて具体的になぜいけないかを伝える必要があります。例えば、「盗んでしまったから、お友達が困っている」など、盗んだことでどんな結果になったかも説明すると良いでしょう。

また、「もし自分がとても大事にしているものが取られてしまったらどう思う?」と、自分の気持ちに置き換えて考えさせてあげるのも効果的です。

子供の荷物のチェックをする

繰り返し物を取ってしまう場合には、すぐに気づいて注意できるよう、園や学校、お友達の家などから帰宅した際にポケットやカバンの中身をチェックするなどの対策も必要です。

見慣れない物や他の子の物を持っていたらどうして持っているのかを尋ね、勝手に持ってきてしまった場合は本人と一緒に返しに行き、反省させる必要があります。

人の物を勝手に取ってはいけないと理解できていなかった場合は、こうすることで「これはいけないことなんだ」と学習できますね。

専門家に相談する

上記のような対応をしても一向に盗み癖が直らない場合は、子供の心理状況や発達状況、または家庭内の問題がきっかけになっていて、簡単には解決できないケースかもしれません 。児童相談所などで心理士、セラピストが相談を受け付けていますので、1人で悩まずに専門家に相談してみましょう。

特に窃盗癖などの障害が疑われる場合は、専門家による対応も必要になります。

窃盗癖について気になるのであれば、以下のチェックリストを試してみてくださいね。

大石クリニック「窃盗癖(クレプトマニア)チェック」

「ものを盗る=我が子が悪い!しつけができていない!」とは限りません。

パパやママだけで悩まずに、周囲と協力しながら適切な対応をしてあげましょう。

PHOTO/Tatyana Dzemileva/Shutterstock
参照/
親と子のためのADHD.co.jp「起こりやすい問題」
高知県自閉症協会「自閉症とは」

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