世界トップレベルの理系脳を育む『インド式教育』、家庭で実践する方法は?

インド式教育

IT系の分野で優れた人材が豊富なことで、アジアだけではなく世界中から注目を集めるインド。情報社会で世界をリードする原動力は、インドで行われている教育法にあるようです。

今回は、そんな理数系が得意な子供に育つ『インド式教育』を、掘り下げてご紹介します。家庭でも取り入れられるので、子供たちが理数系に強くなるためのヒントにしてくださいね。

理数系に強い秘密とは?インドの教育事情

インドは“IT立国”ともいわれ、国をあげてIT分野に力を入れています。実際にインドはIT分野で大きな躍進を果たし、インド出身のIT技術者が世界中で活躍をするようになりました。すでに、インド工科大学のレベルは米国のマサチューセッツ工科大学をしのぐのでは?との見方もあるほどです。

そんなに多くの優れた技術者が育つ背景には、インドで実践されている教育法に秘密があるようです。日本も理数系に関してはレベルが高いと言われていますが、インドでは理数脳を育てることに重点をおいたカリキュラムを取り入れており、幼稚園ですでに九九を習い、小1では割り算、小2では3ケタのかけ算を勉強するのだとか。

IT教育にも力を入れていて、小学校入学前から簡単なパソコン操作を学び、小学校ではプログラムの書き込みなど高度な操作にも取り組むそう。語学にも力を入れているのも特徴で、小学校では公用語のヒンズー語以外に英語を学ぶのはもちろん、第2外国語が選択科目となっている学校も。私立小学校では、すべての授業が英語で行われているといいます。

このようにして、世界に通用する人材づくりが幼少期からしっかりと培われているのです。

インド式教育が日本でも注目を集めている

そんなインド式教育法を取り入れているインド人学校が日本にもあります。日本人も入学できるようですので、子供の理数脳を育てたいと思っているパパやママには、ひとつの選択肢になりそうですよね。

インド人学校では、実際にインドで行われている理数科目重視のカリキュラムを取り入れていて、中には算数の授業が1日3時限もある日もあります。ママやパパの中には、そんな小さい頃からかけ算をはじめて子供たちがイヤにならないのかと心配する人もいるでしょう。しかし授業では、子供が算数嫌いにならないための工夫がたくさん盛り込まれています。

そのひとつが数字や計算の概念を視覚的・直感的に理解するためのさまざま道具。ブロックやホワイトボード、マス目やコマなどを用いて、さまざまな数の数え方や計算の仕方、数の配列の仕組みなどを、まるでおもちゃで遊んでいるような感覚で学びます。数字をただの記号の羅列、暗記するもの、などと捉えていたらとたんに子供は苦痛で飽きてしまいますが、このように五感でアプローチすることで、子供たちは自然と数字の不思議やその魅力に惹きつけられるのです。

インドのカリキュラムでは単なる答えの暗記ではなく、“答えを導き出すプロセス”に重点をおいているのも特徴。これによって、さまざまな視点から物事を見たり考えたりする力も身につくといいます。

家庭でもできる?インド式教育

子供たちが算数を楽しみながら学べるように、「インド式教育法をぜひ活用してみたい」と思うパパやママもいるでしょう。実はインドでは、家庭でも理数系の勉強に日常的に力を入れており、これがインド式教育を陰で支えているのです。

たとえば、車で移動中に渋滞で動かなくなってしまったときには、周りの車のナンバープレートに書かれている数字を使って算数の勉強をします。インドの家庭料理であるティパットを食べるときに割り算を取り入れたり、クリケット観戦中に両チームの得点から、問題を出したりすることもあるようです。

数字を使ったスクラブルゲームやマス・マジックなどのボードゲームも高い人気があり、いつでも数字や計算に囲まれている環境がインドにはあります。

このように日常生活の中で子供たちが算数を楽しみながら学べる環境を整えてやることで、小さい頃から数字や算数をおもしろいと感じ、自然と理数脳が培われているのですね。

日本でも、我が子には数字に強くなってほしい、と思っている家庭は多いでしょう。ところが単に幼稚園から九九を覚えさせようとしてもうまくいかないことはしばしばあります。まずは、算数や数字に興味を持ってもらい魅力を感じてもらうことが大切。インドの家庭で行われているように、生活用品やボードゲームを活用して子供たちと一緒に“数遊び”をすることなら、すぐにできそうですよね。

ぜひ今回紹介したインド式教育法を参考に、子供の可能性を上手に伸ばしてあげてくださいね。

PHOTO/Ami Parikh/Shutterstock
参照/
日経電子版「日本でインド式教育 IT立国支える理数脳づくり」
プレジデントオンライン「インド人の頭脳は、家庭教育で作られる!」
ARCLE「『アジアの初等英語教育はどうなっているのか』第2回「インドの英語教育視察―学びの根源-」」

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