目指せバイリンガル?インターナショナルスクールは進路に注意!

2015.8.27 globe

皆さんは、インターナショナルスクールについてどのような印象をお持ちですか?

「英語で授業が行われている」「日本で暮らす外国人子女のための学校」といった従来のイメージに加え、芸能人のお子さんなどが日本生まれの日本育ちにも関わらずインター校に通い、バイリンガルとして育っているのを見て、憧れをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ「インターナショナルスクールとは何か」と問われると明確に答えられないものです。今回は、インターナショナルスクールとはどのようなものか、日本人が進学する際にどういった点に注意するべきかご紹介します。

インターナショナルスクールとは

先に述べた通り、インターナショナルスクールはそもそも外国人子女のための学校です。よって日本の学習指導要領とは関係なく、米国などの教育法や、国際的な教育プログラム(国際バカロレアなど)に準拠した教育が行われています。

そして実は、現行日本の法令において「インターナショナルスクール」の定義や規定はないのです。日本の学校教育法におけるインターナショナルスクールの扱いは「各種学校」。これは、予備校や自動車学校などと同じ分類です。
日本人がインター校での就学を考える際には、この点が非常に重要な意味を持ちますので、後で詳しく述べることとします。

とはいえインター校には様々なメリットがあります。

何と言っても、留学をせずともネイティブレベルの高い英語力が身に付くのが魅力!授業スタイル自体も、詰め込みや暗記を主とせず自主性が尊重されていたり、ディベートやディスカッションを多く取り入れていたりと、従来の日本式の教育に物足りなさを感じている方に人気が高いようです。

さらに、さまざまな国籍の友人と付き合うことで視野が広くなり、国際的な感覚が身に付くこと、海外大学への進学や海外企業への就職がしやすくなることなども長所として挙げられます。

・何歳から入れるの?

一般的にインターナショナルスクールは、幼稚部・小学部・中等部・高等部から成っています。これらが全て一貫教育で備えられている学校もあれば、幼稚部がなかったり、高等部がなかったりと学校によってそれぞれです。幼稚部はいわゆる幼稚園に上がる年齢(3歳)からの受け入れが多いですが、0歳から入園可能なスクールもあります。

・気になる学費は?

インターナショナルスクールは私立の学校であり、補助金の対象外でもあるので学費が非常に高いです。学校により差はありますが、年間150~200万円ほど必要となります。それに加え、教材費や寄付、サマースクール参加費用などが別途かかるため、長年通うことを考えると金銭面でかなり余裕がなければ難しいでしょう。

・英語が話せなくても大丈夫?

インターナショナルスクールでは、一歩足を踏み入れると授業や友達の会話全てが英語環境。全く英語を話せない場合、授業についていけなかったり、友だちができなかったりという事態も考えられます。英会話に自信のないお子さんであれば、入学するまでに英語塾に通ったり、英語の家庭教師を付けたりする必要も出てくるでしょう。

英語が必要なのは、お子さんだけではありません。教師や保護者間のやりとりや、書類の記入など、親にも英語力が必要となります。「両親とも英語がからきしダメだから、せめて子どもには……」という動機でインター校を選ぶと、苦労することになりそうですね。

進路については慎重に!

インターナショナルスクールは「各種学校」に分類されると先にお話ししました。
つまり、インター校で小・中学校に相当する課程を修了しても、日本の義務教育を受けたことにはならないため、親が「就学義務違反」に問われることがあります。(勧告を受けることはあっても、罰則までは適用されないのが一般的なようです)

また、中等部までしかないインター校の場合、卒業しても日本での中卒の資格が認められないため、日本の公立高校受験はできません。同じく、インター校の高等部を卒業した後日本の大学を受験するためには、別に高卒認定試験(旧:大検)を受ける必要があります。

つまり日本においてインター校に入学するということは、高等部まで一貫してインター校で学んだ後、海外の大学を受験するという流れまで視野に入れておかなければならないということです。
実際は、帰国子女枠での高校入試、国際バカロレア資格により大学入試が可能となるケースが増えてきています。しかし日本国内では進路選択の幅が非常に狭いことに変わりはありませんし、インター式と日本式のカリキュラムの違いにお子さんが戸惑い馴染めないということも多いようです。

魅力も多いインターナショナルスクールですが、現行の法律ではまだイレギュラーな立場です。単純に「バイリンガルにしたい!」という軽い気持ちで入学させては後悔することになるでしょう。
今後のグローバル化で制度が変わっていくことも考えられますが、お子さんの長期に渡る人生プランを見据え、もちろん金銭面での余裕も十二分に考えた上で慎重に判断してくださいね。

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