どう対応すべき?災害・事故に直面した子供に現れる年齢別ストレス反応とは

年齢別ストレス反応

災害や事故に直面をした子供は強いストレスを感じ、心に傷を負う可能性が高いもの。

台風や豪雨、地震などで被災したり、大きな事故に関わったりした子供は、ふだんとは違う反応や行動を見せることがあります。そんな子供にはどう対応してあげればいいのでしょうか?

国際NGO団体『セーブ・ザ・チルドレン』でまとめている、緊急時の子供の心のケアについてご紹介します。

緊急時に直面をした子供には『子どものための心理的応急処置』を

『子どものための心理的応急処置』とは、強いストレスを抱えてしまった子供の心をこれ以上傷つけずに癒すための手法のこと。

もとは世界保健機関(WHO)がまとめたものを、国際NGO団体セーブ・ザ・チルドレンが子供の発達段階の特性や年齢に合わせてよりわかりやすく作成し、パンフレットや研修などで啓蒙活動を行っています。

子供たちが少しずつ、自分たちのペースで落ち着きを戻すためのこの“心の応急手当”は、専門家でなくても誰もが行えるもので、子供が示す反応や行動はそれぞれ異なれ大切なのは“安定した大人がそばにいること”なのだといいます。

年齢別・緊急時の子供のストレス反応について

緊急時に直面した子供は、年齢に関係なく再度同じようなことが起きるのではないかという不安を抱きます。親しい相手と離れ離れになること、とくに家族と離れることを極度に怖がり、不眠になったり泣きやすくなったりすることも多いようです。

このほか、年齢に応じて次のような行動や反応も見られるといいます。主な傾向を見ていきましょう。

<0~3歳の反応>

0~3歳の小さな子は泣いたりイライラしたりと機嫌が悪くなりがちで、以前は怖がらなかったようなことも恐れたりするようになります。

赤ちゃん返りのような行動を示したり、攻撃性や要求が強くなったりすることから、親は扱いづらさを感じる場合も多いよう。また遊びに興味を持たなくなったり、同じ遊びに固執を見せたりする場合もあります。

<4~6歳くらい>

4~6歳くらいの子は親などの反応を見て事実を推測し、想像的な考え方をする傾向があるため、悲惨な出来事を自分のせいだと考え、現実にないことを言い出すこともあるといいます。

親や大人にベッタリになったり親指を噛むなど幼い行動が目立ったりする子がいる一方、口数が減ったりあまり動かなくなったりする子、逆に多動になったり同じ遊びを繰り返したりする子など、この年代の子供は反応に大きく差があるよう。

機嫌が悪くなったり赤ちゃんのような反応を見せたりする子供はある意味分かりやすいですが、大人しくしていたりお手伝いを進んでやりだしたりするような子供もストレスを溜めこんでいるので見逃さないでケアをする必要があります。

<7~12歳くらい>

7~12歳は、子供の自然なストレス対処方法のひとつとして、起きた出来事について同じ言葉や方法で繰り返し話たり、“震災ごっこ”など起きた出来事を遊びの中で表現することがあるといいます。

攻撃的になったり負の感情を外に出したりもしますが、一方で周囲も大変なことを理解しています。幼児のように吐き出せない分、不眠や食欲不振、頭痛、腹痛などの形で体が悲鳴をあげることもあるようです。

見る・聴く・つなぐが子供への行動原則

それでは、そんな子供たちに対して、どのような対応をすればよいのでしょうか。

子供の心のケアの行動原則は見る・聴く・つなぐです。

<見る>

見るとは周囲の安全確認をはじめ、助けを必要をしている子供がいないかを確認することを意味しています。

災害や事故の緊急下では、まずは自分自身を含め周囲に危険はないか安全確認をすることが第一。そして怪我や食料等の明らかな助けを必要としている子供がいないか確認したうえで、深刻なストレスを抱えている子供はいないか、順を追って確認しましょう。

<聴く>

聴くとはどんなニーズがあるのかを聞き取ることを意味しています。

どんな助けやサポート情報が必要とされているのかを聞き取るうえでは、目線を合わせて話す、優しく穏やかに話す、子供の言ったことを批判しないなど、子供に寄り添うことが大切です。

聴くことで被害を受けた子供の心を落ち着かせる役割もありますが、話すことを無理強いする必要はありません。話すことで辛くなったり苦しくなったりする場合は、無理をせずに他の人へつなぎましょう。

<つなぐ>

つなぐとは、支援を求めている人と支援を提供する側を繋ぐことを意味します。

水や食料などの基本的な支援や、正確で役立つ情報の提供など、モノや情報につなぐことはもちろん、人とつなぐことも大切なサポートのひとつです。

親や養育者、子供がよく知る大人と一緒に安全な場所で過ごせるように支援するのはもちろんですが、強いストレスを抱え、日常生活に支障をきたしているような子供には、医師や精神保健福祉士など、専門家につなぐことが大切です。

緊急時に直面したとき、子供は大きなストレスを感じます。扱いにくく感じたり逆にいい子になったりする場合もあるので、見逃されてしまうこともありますが、ケアが必要な状態です。見る、聴く、つなぐの行動を心がけ、できる範囲でサポートしてあげましょう。

国際NGO団体セーブ・ザ・チルドレンの公式サイトでは、『子どものための心理的応急処置』について詳しく紹介したパンフレットを見ることができます。ぜひチェックしてみてくださいね。

PHOTO/Naeblys/Shutterstock
参照/
セーブ・ザ・チルドレン「~災害などの緊急時、あなたはどのように子供に声をかけますか?~ 緊急下の子供のこころのケア「子どものための心理的応急処置」」

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