コミュニケーション力や五感が育つ『ネイチャーゲーム』で子どもと遊ぼう!

ネイチャーゲーム

子どもの頃、外遊びをするなかで触れる自然は宝箱でした。そんな自然を体験できる『ネイチャーゲーム』という遊びをご存知ですか?

『ネイチャーゲーム』には子どもにとって大切なことがたくさんつまっているので、とってもオススメ。実践するのは難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は家庭でも取り入れられることもできるゲームなんですよ。

視覚的な情報が多すぎる!?現代の子どもたち

筆者が子育てをしながら、また、健診の相談員としてたくさんの子どもの発達を見ながらよく感じるのが「こんなに目ばかり使っていていいのかしら?」という不安です。

今の子どもは、生まれた瞬間から視覚的な情報の洪水の中に育ちます。幼児向け番組やアニメ、アプリなどの視覚的な情報は、少し前とは比べ物にならないほどに種類が増え、その気になれば一日中お気に入りのバーチャルな世界で遊ぶこともできます。

大人でも、使われない感覚は徐々に衰えます。視覚ばかりを使う生活では、これから育つべき、子どもたちのさまざま感覚にとってはマイナスの影響が出ることも…。聴くことや手触り、香りなどの視覚以外の感覚も使うことが大切なのです。

ネイチャーゲームを通して、香りや味覚、触感からイメージが広がり、状況を読み取っていく力を身に着けていきましょう!

自然を体験できるネイチャーゲーム

ネイチャーゲームは米国のナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏によって考案された、“自然界の仕組みをさまざまな感覚を使って体験できる自然体験プログラム”のこと。見る・聞く・触れる・嗅ぐなどの感覚を使って身近な自然を体験します。

日本で普及を担っている、日本シェアリングネイチャー協会によると、ネイチャーゲームには次のような特徴があります。

  • 自然の美しさやおもしろさを発見できる
  • 自然や他者への共感や思いやりが生まれる
  • 自然や環境への理解が深まる
  • いのちを大切にする心が育まれる

今を生きる子どもには不足しがちで、でも大切なことがつまっていますね。

ネイチャーゲームのイベントはほぼ毎週、全国さまざまな場所で行われています。親子で参加できるイベントや、リーダーを養成する講習会もあります。また、講習を受けたリーダーたちが、それぞれの地域で子ども向けに、幼稚園や学校、児童館などでネイチャーゲームを行っているのも見かけます。

近くで開催されていたら、ぜひ参加してみてくださいね。

イベント情報はこちら

みんなで楽しむ!ネイチャーゲームのアクティビティ

ネイチャーゲームには現在160種類を超える多種多様なアクティビティがあり、参加者や環境に合わせたアクティビティをリーダーが提供します。

大人も子どもも自然を感じ、自然から得た体験や感動をわかちあいます。自然といっても大自然の中というわけではなく、公園や学校の校庭など、さまざまな場所で季節を問わずできるのも魅力です。

簡単なゲームは、リーダー役を親がやってみることもできます。そんな活動のなかで、筆者も体験した活動の一部をご紹介します。

フィールドビンゴ

フィールドビンゴ

出典:日本シェアリングネイチャー協会【SNAJ引用承認番号247】

2人以上の数人ずつのグループに分かれグループごとに探検に出かけます。それぞれの子どもにはビンゴカードが渡され、ビンゴカードには、“木の実”“ふわふわするもの”“鳥の声”のような、その場を歩くことで見つけられる自然のものが絵とともに描かれています。

どれも目で見る、耳で聞く、触って確かめる、においを嗅ぐなどの五感をフルに使って探すものばかりで、筆者の参加時のカードには、“あしあと”“どうぶつのおとしもの”“みずのおと”“ちくちくするもの”なんてことも書かれていました。

グループの誰かが見つけたものは、ほかの仲間と共有し、ビンゴカードに穴をあけます。初めに約束してあった集合場所に戻り、発見したものをシェアしあいます。同じ“トゲトゲしたもの”でも、グループにより見つけたものが違ったりと、話し合いの中でも更に発見があります。

仲間と伝え合う、イメージを共有する、ルールを守るといったコミュニケーションや社会性も楽しみながら学べますね。

カモフラージュ

カモフラージュ

出典:日本シェアリングネイチャー協会【SNAJ引用承認番号248】

道のわきの植え込みのようなところに、範囲を決めて人工物を置きます。参加者はそれを一人ずつ目で確認し、合計何個の人工物が見つかったかをリーダーに伝えます。簡単なことのようですが、色や質感が自然の中に溶け込んでしまうようなものを入れるとなかなか見つけられません。

はじめは余裕で探していた参加者も、数を報告してリーダーから「もっとあるよ」と言われると、何回でもスタート地点に戻って目を凝らして自然の中にある“違和感”を探し始めます。

虫などの生き物のカモフラージュ(擬態)を楽しみながら学べるゲームで、大人も子どもも夢中になりましたよ。日本シェアリングネイチャー協会のホームページでは、その他、『目かくしイモ虫』、『石の鑑定団』、『木の葉のカルタとり』などなど、名前を聞いただけでワクワクするような活動がたくさん紹介されています。

家庭でできるネイチャーゲームのエッセンス

ネイチャーゲーム 家庭で

「ネイチャーゲームは良さそうだけど、近くではやってないな…」という方。普段のお散歩や公園遊び、園の行き帰りの道でも、ネイチャーゲームのエッセンスを取り入れた五感を使って自然を感じるゲームはできるんです。

“よく聞く”ゲーム

風の音、雨の音、鳥の声、虫の声を探してみるのはどうでしょう。雨の音は、「ザーザー」なのか「ぽつぽつ」なのか、はたまた「どーっ」なのか、親子で言いあってみるのも楽しそうですね。

“よく見る”ゲーム

「雲の形は何に似てる?」「木の形のマネをしてみよう」「虫の歩き方をやってみよう」「自然の中に顔(目、鼻、口)を見つけてみよう」などどうでしょう。大人が率先してやってみせると、子どもは食いついてくるはずです。よく見て、イメージを共有する、表現する遊びは、言葉の発達にとても大切なエッセンスです。

“触ってみる”ゲーム

「フワフワするもの」「トゲトゲするもの」「ベトベトするもの」などを探しあうのも良いでしょう。小さいころにさまざまな感触に触れることは大切なことですし、言葉のイメージも広がっていったり、人との感じ方の違いも体験できるかもしれません。

“嗅いでみる”ゲーム

「いい香りのするもの」「臭いもの」「好きな香り」など探すのも立派なゲームになります。木にも香りがあること、花の香りといっても種類によって違うことなど、新しい発見があるかもしれません。

ネイチャーゲームを知り、できれば参加することで普段の外遊びが変わります。また参加できなくても、散歩しながら、公園で遊びながら、さまざまな感覚をあえて使ってみる遊びをしてみましょう。そして、その体験を親子、お友だち同士で分かち合ってみませんか?

一度自然の魅力を知った子どもたちは、大人が見守る中、自ら意欲をもって更に自然へ関わっていくはず。そうすることで子どもの世界が広がり、親子でさらに楽しい時間が送れるといいですね。

参照/
公益社団法人 日本シェアリングネイチャー協会

日本シェアリングネイチャー協会

記事提供:mamaPRESS

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