周りの“不適切な対応”が発達障害の『二次障害』を引き起こす!?防ぐためのポイントは?

発達障害の二次障害

発達障害の子供達は、周囲から理解ある対応をしてもらいにくく、その積み重なるストレスから発達障害そのものだけでなく『二次障害』に悩まされていることがあります。

では、子供の今の状態を正しく理解して二次障害を予防するためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか。

二次障害とは?

発達障害の子供達に対して周りの理解や対応ができずに“不適切な対応”をしてしまった結果、情緒が不安定になったり、反抗的な態度になったりすることをいいます。

“不適切な対応”というのは、発達障害の特性から保護者や先生、周りの大人から過剰に叱られることや、孤立、いじめの対象となってしまうなどさまざまです。

そういった度を超えたストレスは、極端な犯行や暴力、反社会的な態度となって現れることがあります。逆に、不安や気分の落ち込み、引きこもりを招くこともあります。

本来の発達障害の特性と二次障害は非常に区別がつきにくいので、専門医に適切な診断を受けることが必要です。そして、二次障害による辛さが明らかに強い場合は、まずは“二次障害への対応を優先する”ことが重要になるようです。

二次障害の現れ方

二次障害の現れ方のひとつに、発達障害の本来持っている特性が強く現れる場合があります。

こだわり、パニック、衝動性、不注意、学習意欲の低下などの発達障害の特性が日常生活の中で特に強く出るようになります。もうひとつには、発達障害の特性と合わせて不安障害やうつ病、愛着障害などの他の症状や疾患が現れる場合があります。

子供の今の状態は本来の発達障害の特性なのか、それとも二次障害でそうなっているのか、しっかり見極めて解決策を探っていくことが大切です。

二次障害を招かないために

発達障害の子供達がもちろんみんな二次障害になるとは限りませんが、二次障害を招かないためには、周囲が普段からその特性を理解し、対応の仕方を心がけておくことが大切です。

何よりもまず心がけるべきなのは、“褒めること”です。できる、できないに限らず子供の存在そのものを認めてあげましょう。子供の自己肯定感を育み、精神の安定と自立につながります。

そして、困難にぶつかったときに子供の気持ちに共感してあげながら、その都度話し合い、本人がすすんで選べるように提案していきましょう。柔軟な物事の見方を指し示してあげることで、偏りがちな思考や行動に幅が生まれ、問題に対処していけるようになります。

また、発達障害の子供達は文字や図、絵などの視覚情報からのアプローチが有効な場合が多いので、問題や行動を視覚化してあげるのも効果的です。自分の選んだ結果を客観視でき、見通しを持つことで安心感を得られるでしょう。

それから、特に気をつけたいのが生活習慣です。夜遅くまでのゲームやスマホ、テレビは不眠をまねき、うつ病につながりやすくなるので注意が必要です。学齢期には早寝、早起き、朝ごはんのリズムを大切にするようにしましょう。

発達障害の特性があっても、情緒が安定し、安心できる環境の中であれば子供はいろんなことにチャレンジし、自信をもって生きていくことができます。二次障害は周りの関わり方で予防することができるものなので、どう対応すべきか、理解を深めていきたいものですね。

PHOTO/L-astro/Shutterstock
参考/
kaien「発達障害の二次障害」
発達障害教育情報センター研修講義「二次障害の理解と対応」
和歌山大学教育学部特別支援教育学教室武田研究室「発達障害のある子どものための学級・学校支援ガイドブック~二次障害の予防をめざして」

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