赤ちゃん言葉、かわいいけどこのままでいいの?

赤ちゃん言葉

子どもが初めてお話を始めると、何をしゃべってもかわいく感じますよね。でもいつまでたっても赤ちゃん言葉や舌たらずな話し方だと、「このままで大丈夫かな?」と心配になるママもいるようです。

家でできる対策や、どんなケースが専門家に相談したほうがいいのか、などについて知っておきましょう。

口の中の動きと聞く力の成長がカギ!発音の発達のしくみとは?

発音は、子どもが成長するに従って変化していきます。多くの赤ちゃんは言葉を話し始める前に、「あーあー」「まんまんまん」など、意味を持たない音を発する“喃語(なんご)”の時期があります。

最初は発音しやすい母音やマ行から始まり、唇をくっ付けて発音するパ行、バ行などの子音も出せるようになっていきます。聞き取れる初めての言葉に『ママ』『パパ』『あんぱんまん』などが多いのもそのためです。

その後、舌の先を使うタ行やナ行、舌の奥を使うカ行…と舌を複雑に動かせるようになって、最後には舌の先を弾くラ行や、舌の先と前歯の間を狭めて息を通すサ行をマスターし、ほとんどの日本語の音が完成します。

こうしてみると発音は口の動きだけの問題のように思えますが、発音の成長には聞こえた音をマネするという“聞く力”や“記憶力”の成長も大切です。たとえば「とうもろこし」と言うためには、ひとつひとつの音を聞き分けてなめらかに発音ができること以外に、6つの音の並び順を覚える力も必要ですよね。

耳がよく聞こえていることと、聞き分けられること、聞いたことを覚えておくというインプットの力と、唇や舌を上手に動かして発音するアウトプットの力の両方がかみ合って、はじめて正しい発音ができるようになるのです。

よくある子どもの発音の間違いにはこんな種類が

一口に発音の間違いといっても、いくつかの種類があります。

発音できない音がある

「おさかな」が「おたかな」や「おしゃかな」「おちゃかな」になるといった“発音できない音がある”というケースです。よくあるのが、サ行が出せずに他の行に置き換わるケースです。発音の発達でも書きましたが、サ行は他の音に比べて舌の動きが難しいため、正しい音がでるようになるまでに時間がかかります。同様にザ行、ラ行、ツも完成が遅い音の代表格です。

似ている音と間違う、音の順番が違う

「テレビ」が「テビレ」、「じてんしゃ」が「ででんしゃ」になるといった間違いも、発音の発達過程によくみられます。単語をひとまとめで聞いている段階で、まだ、単語を構成しているひとつひとつの音やその順番までは聞き分けられていない段階と思われます。

複合的な原因で全体的にはっきりしない

よくおしゃべりをするけれど、全体的に不明瞭なケースもあります。上記のふたつの誤りが同時に起こり、しかも出せない音が多い場合には、自分では言えているつもりなのに相手には伝わらないというストレスになり、かんしゃくを起こしてしまう子どももいるかもしれません。

※まれに、口の中の器官の問題や使い方のクセの問題で、聞き取りにくい発音になるケースもあります。

発音を育てる家庭での取り組み

発音の誤りのうち、ほとんどのものは成長とともに改善されていきます。赤ちゃん言葉の大人はいませんよね。“いつの間にか言えるようになっていた”というケースも多いので、時期がくるまでゆっくりと見守ってあげましょう。

子どもが伝えたいことより発音に気をとられてしまったり、まだ準備が整わずに出せない音を無理に出させようと何度も言わせてしまったりするのはNG。子どもの“話したい”“伝えたい”という気持ちを摘んでしまう危険性があります。

では、発音の成長を促すには、家庭でどのような取り組みをしたらいいのでしょうか。

さまざまな大きさ、形、性質の食事を

優しいママほど、食事を子どもサイズに切り分ける、柔らかくするなど、子どもが食べやすいように工夫しているかもしれません。しかし、舌や口の中の機能をより発達させるためには、いろいろな素材の食材を食べること、おかずの中に一品は固いものや前歯で噛み切るものなどを入れることがおすすめ。噛む回数が自然と増えて、言葉の発達にもいい影響を与えるといわれています。

顔や口を使った遊び、食べ方を

「にらめっこしましょ」でいろいろな顔の筋肉を使う、ストローやシャボン玉、ラッパなどで唇を使う、ガラガラうがいやソフトクリームをなめるときに舌を使うなど、親子で楽しみながらトレーニングをしましょう。

音のひとつひとつに注目する遊びを

代表的なものには、“しりとり遊び”や“「あ」のつく言葉集め”などがあります。しりとりが難しい段階の子どもには、“あひるの「あ」”など、言葉あそびの絵本やカードなどで聞かせてあげると、ひとつひとつの音に注目できるようになっていきます。

また、ひらがなに興味を持つ子には、お風呂に50音表をはって絵を見ながら文字の部分を1つずつ指さして言ってみるのもおすすめです。もちろん、普段の話しかけをゆっくり、はっきり、短くして、聞き分ける力が未熟な子どもでも聞き取りやすくしてあげるのもいいでしょう。

お手伝いをさせる

“お手伝いと発音”に何の関係が?と思われるかもしれませんが、お手伝いは発音だけでなく、言葉の発達にも大切な役割を果たしてくれます。

たとえば、小さい子なら「パパにどうぞってしてね」「ゴミをポイしてきてね」、もう少し大きい子なら、「おむつを取ってきて」「おはしを並べてね」、さらに大きい子には、「タオルを洗濯機に入れてきて」や、スーパーで「いつもの牛乳持ってきて」など目の届く範囲でプチおつかいを頼んでみるのもいいかもしれません。

大事なのは、よく聞いて、覚えて、行動すること。ママに「ありがとう」「よくできたね」とほめられたら、ますます“よく聞こう”と耳を傾けることができるようになります。

専門家に相談した方が良いケースとそのタイミングとは?

こういった取り組みをしながらゆったりと見守っていると、たいていの場合は徐々に発音が育っていきます。しかし中には、間違った発音をお友達にマネされ本人が気にしている、園の先生に勧められたなど、気になるケースもあるかもしれません。

また、発音の誤りのせいで親子やお友達とのコミュニケーションがうまくいかず、子どもが自信をなくしているようなら何とかしてあげたいものですよね。

不安なときには、まずは保健センターなど自治体の相談窓口で子どもの発音の状態を説明し、言語聴覚士のいる機関を紹介してもらうといいでしょう。

ただし、口の器官の問題や強くついてしまったクセのために異常な発音があるケースを除いては、発音の練習が開始されるのは早くて年中児、おおむね年長くらいからのケースが多いようです。

それより小さい子どもの場合はまだ耳や口の成長途上であり、実際に練習を始めてみてもなかなか改善されずにイヤになってしまうことがあります。適切なタイミングで専門家の指導を受け始めることが大切です。

子どもの言葉の発音で、当てはまるケースがあったでしょうか? 大人である私たちは当たり前のように正しい発音ができるので、子どもの発音が成長途上だということをつい忘れてしまうことがあるかもしれませんね。

“赤ちゃん言葉”は成長するにつれて減り、いつかはなくなります。今しか聞けない子どものかわいい発音を楽しみながら、発音の成長をバックアップしていけるといいですね。

参照/「発音」がはっきりしないとき 中川信子著 一般社団法人 日本家族計画協会発行

記事提供:mamaPRESS

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