【職業別紹介】〇〇になるために必要なこと~第1回~電車運転士

電車運転士になるには

将来、子どもがなりたい職業を実現してあげるために、親は何ができるでしょうか。

なりたい職業によって、その進路はさまざま。「どんな教育を受けさせれば良いの?」、「どんな大学や学部が良いの?」など、親にとっても気になることだらけ。

本連載では、職業ごとに、その職業に就くために必要な能力や、進路について詳しくご紹介します。

今回は、将来なりたい職業の人気ランキングでは常連の、男の子が一度は憧れるという『電車運転士』のお仕事についてご紹介します。

『電車運転士』ってどんなお仕事?

電車を運転して、乗客を安全に目的地まで連れて行くのが、電車運転士のお仕事。安全面に気をつけることはもちろん、正確な運転でなければ、乗客が快適には過ごせませんよね。

電車には、毎日、数え切れないほど多くの人が乗車します。何千人もの人の命を乗せて走るので、絶対に安全でなければなりません。そのため、運転士は、日頃から運転技術を磨くなどの努力が必要です。

台風の日や、満員電車など、同じ車両でも気象条件や乗車率によって運転する状況が異なります。その都度、適切な判断力と集中力が求められる仕事なのです。

また、時間にも正確でなければなりません。決められたダイヤ通りに運転しなければ、その他の電車にも影響が出てしまい、多くの人が困ってしまいますよね。

そんな電車運転士の仕事の中でも、特に大事な仕事として挙げられるのが、事故時の対応。地震や事故など、予期せぬことや、突発的な乗客同士のトラブルにも臨機応変に対応しなくてはなりません。

乗客の安全を第一に考え、迅速な対応が求められる場面でも、冷静な判断力と行動力が求められます。運転士さんは、常にそういった緊張感の中でお仕事をしているのです。

運転士は足りてない!若手の育成が急務

子どもから人気のある職業ですが、実は、団塊の世代の電車運転士が大量に退職し、運転士は全体的に不足しているといわれています。人材を育成するには、多大な費用と年数がかかるため、経験のある運転士を募集する会社も増えているのだそうです。

体力や精神力、健康状態、そもそも適正があるかどうか…などさまざまな条件が揃ってようやくなれる仕事ですが、熱意ややる気、意欲があり、しっかりと技術を身につけてゆけば、運転士として活躍できる可能性は、充分あります。

高い集中力と臨機応変に対応できる力、ストレス耐性も必須

電車運転士になるには

PHOTO/wellphoto/Shutterstock

電車運転士にとって“安全”“正確”“快適”というものは、常に忘れてはいけないことです。そのため、高い集中力を保てる人や、集中しつつも周囲の状況に配慮できる、処理能力の高い人が向いているといえます。

また、不規則な勤務形態に適応できるかも重要です。勤務先によっては、労働環境が問題視されることもあり、ストレスに強く、体調を含めた自己管理ができる人でないと簡単には務まりません。

鉄道会社に入社後、経験と実績を積み『動力車操縦者免許試験』を目指すのが一般的

電車運転士になるには、大前提として鉄道会社の採用試験を受験し、社員として採用される必要があります。

鉄道会社へ入社するためには、電車運転士の就職実績がある工業高校や商業高校に進学し、指定校枠で『鉄道現業職』として採用されるか、大学卒業後に『総合職』として採用されるかのどちらかのルートが一般的ですが、現在は、電車運転士のほとんどが前者のパターン。

総合職として大卒後に入社する場合の多くは、本社で働きながら幹部を目指しているのが現状です。でも最近では、総合職でも、希望すれば電車運転士への道に進むこともできるのだそうです。

そして、入社後のルートとしては、駅員や車掌などをひと通り経験し、実績を積んだあとに『動力車操縦者免許試験』という国家資格を目指します。

専門的な筆記試験や身体検査、適性検査、技能試験を受け、国家資格を取得して、ようやく電車運転士として勤務することができるのです。

新幹線の運転はさらにハードルが高い!

電車運転士になるには

PHOTO/Steve Allen/Shutterstock

運転士を目指す人の中には、当然、新幹線の運転士になりたいという人もいるでしょう。

新幹線の運転士になるには、新幹線を運行している鉄道会社(JR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本・JR九州)に就職し、駅員や車掌として数年間ずつ経験を積んでからでないと、なれないといわれています。

その後、社内で選抜試験を受験して選ばれたうえで、『動力車操縦者運転免許試験』に合格しないと運転士になれないというから、決して簡単な道とはいえません。

ちなみに、在来線の運転には『甲種電気車運転免許』、新幹線の運転には『新幹線電気車運転免許』がそれぞれ必要となります。路面電車の運転、蒸気機関車の運転、となると、また別の資格が必要となります。

新幹線を運転するためには、厳しい訓練と、いくつもの検査や試験をクリアしなくてはいけないのです。

また、意外と知られていないのが、JR東日本の運転士が、JR東海やJR西日本の新幹線を運転することはない、ということです。

『のぞみ』や『ひかり』などの東海道・山陽新幹線は、東京~新大阪間がJR東海で、新大阪~博多間がJR西日本の担当となっています。

JR東日本の場合は『はやて』や『とき』などの東北・上越・長野新幹線を担当します。

電車が好きで、運転士になりたい。とくに、この新幹線が好きで、絶対に運転したい新幹線がある!というお子さんをお持ちであれば、この点も忘れずに教えてあげると良いと思います。

電車が好きなお子さんは多いかと思いますが、電車運転士としての仕事は見えない部分も多く、誰でも簡単になれる職業ではありません。しかし、たくさんの経験を積み、技術を磨くことで、やりがいのある仕事になることは間違いありません。

お子さんがもし、電車運転士になりたいと言ったときには、そのやる気をうまくサポートし、可能性を広げ、その先の進路に導けるといいですね。

TOP PHOTO/Flat vectors/Shutterstock
参照/
キャリアガーデン「電車運転士の仕事内容」
キャリアガーデン「電車運転士になるには」
キャリアガーデン「電車運転士の1日」
キャリアガーデン「電車運転士の現状と将来性」
日本の人事部「【電車運転士】男の子なら誰もが一度は憧れる運転席 鉄道ブーム、ローカル線ブームで人気再燃か」
車査定マニア「新幹線の運転士になるには?お給料はいくらくらい?」
キャリアガーデン「新幹線の運転士になるためには」

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