年収は就職先次第!?『パイロット』になるために必要なこと~子供の未来設計図vol.7~

パイロットになるには

将来、子供がなりたいと夢見る職業を実現させる手助けとして、親は何ができるでしょうか。

なりたい職業によって、進路はさまざま。「どんな教育を受けさせれば良いの?」、「どんな能力が必要なの?」「大学の学部や学科はどうしたらいい?」など気になりますよね。本連載では、職業ごとにその職業に就くために必要な能力や進路を詳しくご紹介します。

今回は、『パイロット』のお仕事に注目します。

パイロットのお仕事って?

パイロットといっても、自衛隊のパイロットや農薬散布をするパイロットなど、実はその仕事内容はさまざま。今回ご紹介するのは、その中でも特に子供たちが憧れる『エアラインパイロット』です。

『エアラインパイロット』は、飛行機に搭乗するお客さんを安全に飛行機で目的地まで送る仕事です。

フライト前には、出発地、目的地、飛行経路上の天気予報、燃料、飛行機機材の状態や機器を入念に調べたり、客室乗務員とのブリーフィング(打合せ)を行ったりと、飛行機の操縦以外にも多くの仕事をこなします。

フライト中には操縦しながら、空域に出入りする航空機の管制を行う航空管制官との連携が必要になってきます。

航空管制官とのやりとりはもちろん、国際線の機内アナウンスや各国の地上職員とのコミュニケーションを図るためにも英語力は必須と言えるでしょう。

また、華やかなイメージがある一方で、不規則な勤務日や勤務時間を伴い、国際線では時差がある中でフライトをする過酷な仕事でもあります。月に10日は休みが設けられるなど対策が取られていますが、体調管理力も重要になります。

年収は就職先次第!大手だと2,000万円弱

JALやANAなど大手航空会社のパイロットになると、平均年収は2,000万円弱とも言われており、かなりの高収入が見込まれます。

一方、近年台頭してきているLCC(低価格運賃でサービスを提供する航空会社)や中堅航空会社の場合は、平均年収1,000万円を下回るところもあるようで、就職先によって大きな差があるものの、業界全体として旅客機パイロットのお仕事は高収入であることは間違いなさそうです。

また、LCCの就航などにより飛行機の発着数そのものが増えているため、パイロットは人不足の傾向にあるようです。こうした点も踏まえると、パイロットは安定した職業であるといえるでしょう。

パイロットになるためのルートは主にこの3つ

エアラインパイロットになるには、ライセンス(資格)を取得することと、航空会社に採用されることの2点が必要不可欠です。これらの条件を満たすためのルートは3つあります。

1. 航空大学校へ進学してライセンス取得後、就職

パイロット養成のための唯一の公的教育機関である航空大学校では、全寮制という環境下でパイロットとして必要な勉強をします。受験資格は、専門学校等の卒業者か4年制大学を2年以上在籍している人に限られており、多くの人は一度大学を卒業したあとに入学するようです。

パイロットの養成には操縦訓練など多大なお金がかかるものが多く、年間約130万円程度の学費がかかるそうです。キャンパスは宮崎県にある他、帯広空港・仙台空港に隣接した分校もあります。

2.パイロット養成コースのある大学でライセンスを取得後、就職

一部の私立大学には、パイロット養成コースを設置している大学もあります。

例えば、ANA(全日空)の全面協力や国土交通省の支援を受けている東海大学や、パイロットだけでなくエンジニアの育成もしている法政大学、事業用操縦士の資格を取得できる帝京大学、アメリカで18ヶ月間の飛行訓練を行う桜美林大学など、それぞれカリキュラムや学べる内容はさまざま。

航空大学校では専門学校や4年制大学に一度入学してからでないと入学資格がありませんでしたが、これらの大学ではそういった必要がないのがメリットといえそうです。

3.航空会社に就職し、自社養成パイロットとなる

専門の大学等を出ていなくても、パイロットになれる可能性があるのは航空会社に自社養成パイロットとして採用されるという道です。

まず航空会社に就職することになるため、ライセンスがないうちからお給料を貰ってパイロットになるための訓練を受けることができるのが大きな魅力ではありますが、倍率100倍とも言われる非常に狭き門。

ANAやJALではこの自社パイロット養成の場合、何度も厳しい適性審査と身体検査が行われます。

向いているのはこんな人

では、パイロットになるためには、どういった資質が求められるのでしょうか。

自己管理能力のある人

機長の場合、半年ごとに身体検査で合格できなければ乗務を続けられません。空の上では他の誰かと交代することもできないので、常に健康を維持して長く乗務し続ける自己管理能力が必要となります。

判断力のある人

旅客機を運航していると機材の故障、人的トラブル、悪天候など、さまざまなイレギュラーが起こります。そんなときにも常に冷静に判断し、最善の策を取れるかどうかはパイロットにとって非常に大切な資質です。

また、操縦にあたって前後左右、高さの3次元の動きを制御しながら、飛行計器のチェック、外のチェック、客室とのコミュニケーション、管制塔との交信をこなしていく必要があるので、同時にあらゆることができる、マルチタスク型のタイプが向いているでしょう。

協調性のある人

飛行機を快適・安全に運航するには、狭いコックピットでコンビを組む副操縦士や客室乗務員、地上で運航を支えるスタッフたちとのチームワークが欠かせません。

しかも毎回フライトするメンバーや関わる地上スタッフの顔ぶれは変わるのですから、どんな人とも上手にコミュケーションをとって人間関係をうまく結び、協調しながら進められる能力も必要になります。

また、多くのスタッフたちとやり取りしながらも機内ですべての最終判断をするのは飛行機の最高責任者である機長なので、責任感も求められるでしょう。

大勢の人の命を安全に目的地まで運ぶという重大な使命を背負っているパイロットは、非常に大変な仕事でもありますが、高収入で日本国内・世界各国を訪れることができる魅力的な仕事でもあります。

パイロットへの道は非常に狭き門となっているため、どうしてもパイロットになる夢を叶えたいという人は、早めに進路を考え、夢に向かって準備を進めることをおすすめします!

PHOTO/CharacterFamily/Shutterstock
参照/
Career Garden「パイロットになるには」
学研キッズネット「パイロット」
スタディプラス「パイロットになれる大学を一挙公開!偏差値・学費・就職をランキング!」
スタディサプリ進路「パイロット」

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