“ほったらかし”と混同しちゃダメ!間違った『放任主義』とは

間違った放任主義

子育ての方針として「子供の自主性を育むには放任主義がよい」という意見もあります。また、親があれこれ言い過ぎて過干渉になってしまうより、適度に自由にさせてあげたほうが良い場合もありますよね。

ですが、“放任主義=ほったらかしにすること”ではありません。子供に不適切な対応をしてしまうと、成長に悪影響を及ぼしてしまうことも…。では、やってはいけない間違った放任主義とは具体的にどのようなものなのでしょうか。注意すべきポイントをご紹介します。

子どもの成長に悪影響!間違った『放任主義』とは?

しつけをまったくしない

子供に自主的に任せることと、必要なしつけをしない“甘やかし”を混同してはいけません。「うちは放任主義でのびのびさせているの」といって、しつけをまったくせず子供の思うままに行動させていると、必要なマナーが身につかず粗暴な子になってしまう恐れがあります。

また、親にねだればどんなお菓子でもおもちゃでも買ってもらえるような環境や、自分の意見が何でも通る環境にいると、感情がコントロールできず我慢や努力をすることが苦手な子になってしまうことも。

マナーも忍耐力も、その子が将来生きていくために必要なものですよね。間違った放任主義によって、これらの成長の機会を奪ってしまっては子供のためになりません。

子供に必要な基本的な養育が足りてない

子育てにおいて放任主義とは、“子供が健全に育つ環境をしっかり確保した上で、親が過度に干渉することなく、子供の意思を尊重してあげられる”のがベスト。決して、必要な養育を怠ってもいいというわけではありません。

3食きちんと食べさせない、子供が学校に着ていく服や持ち物に関心をもたない、子供の学習にまったく関与しない…など必要な養育を放棄するのは、放任主義ではなくネグレクトです。

過度な放置は、子供の情緒や知能の発達、健康にも重大な悪影響を及ぼすリスクがあります。

子供の内面に無関心

たとえしつけや養育が足りていても、子供の心に寄り添うことを放棄するのは間違った放任主義といえるでしょう。

長い人生、人は自らの心の問題について自分一人で対処せざるをえないときもあります。しかしそれは心が成長した大人だからできること。子供のうちは、自我の発達に応じて親が適切な対応をしてあげる必要があります。

親が子供の価値観やものの考え方などの思考領域に踏み込むことを避け続けていると、子供は親が自分のことに無関心だと感じ、愛情飢餓感を持つようになってしまうことも。そしてそのまま自己肯定感が低いまま成長してしまう恐れもあるのです。

この愛情飢餓感を心に抱えた子供は、もっと親の関心を引きたい、もっと自分を見てほしいと願うあまり、成長していく中で問題行動を引き起こしてしまう可能性があります。

放任主義は“ほったらかし”とは違う!

東大、京大、早慶大などの学生を対象としたあるアンケート調査では、学生の9割が『放任主義』で育ったと答えたそうです。ただし、その結果はあくまでも養育された側、つまり子供視点での回答であることに注意しなくてはいけません。

実際にアンケートの回答を分析すると、学生の言う“放任”とは、「塾選びを自分に任せてくれた」「勉強しろとやかましく言われなかった」という程度のものだったそうです。放任といっても、親が子供に対してまったくの無関心だったというわけではなさそうですね。

勉強しろ!と口やかましく言わなくても、子供自らしっかり勉強ができたのは、ベースに親子の深い絆や信頼関係があったからかもしれません。そのうえで、自立心、自律心を育ててくれる正しい『放任主義』がなされていたとも考えられます。

『放任主義』は、親たちが楽をするための手段ではありませんし、子供に無関心でいることへの言い訳にもなりません。

自立心のある子供を育てるには、子供が自分で考え、判断するまで、根気よく子供と向き合い、見守り、サポートすることが必要です。それはひょっとしたら過保護でいるよりも大変なことかもしれませんね。

TOPPHOTO/Dusan Pavlic/shutterstock
参照/
メルモ「過保護よりもタチが悪い!一歩間違うと大変キケンな「自由のびのび型教育」の落とし穴とは」
たまGOO「放任主義?ネグレクト?正しく「自由にのびのび」子育てするには」
AllAboutマネー「「1億稼ぐ子ども」の芽を摘むNG親の子育てとは」
東洋オンライン「“放任教育”と“ほったらかし教育”の違い」

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