“紫外線対策しすぎ”に要注意!子供の骨をもろくする『ビタミンD欠乏症』って?

ビタミンD欠乏症

梅雨が明けるといよいよ夏本番。子供も大人も紫外線対策が欠かせない季節ですね。

最近では、子供のUVケアも赤ちゃんの頃からしっかり行っているというママも多いですが、一方で近年、行き過ぎた紫外線対策で『ビタミンD欠乏症』になる子供も増えているといいます。

ビタミンD欠乏症になると、子供の骨の発育不良を引き起こしたり、O脚や骨の変形などの症状を伴う『くる病』を発症したりするリスクも!

子供の成長に欠かせないビタミンDを不足させないために、どんなことに気をつけるべきなのでしょうか?

子供の『ビタミンD欠乏症』が5年間で3倍以上に!

そもそも『ビタミンD』とは、カルシウムやミネラルを骨に沈着させることで成長を助けてくれる大切な栄養素。さらにウイルス感染の予防や重症化を防ぐ働きも持つため、ビタミンDが不足するとウイルスへの抵抗力が弱まったり、ウイルス感染した場合に重症化しやすくなったりする可能性があります。

ビタミンDは骨の成長に大きく関わるため、極端に不足してしまった場合、O脚や背中の曲がりといった骨の変形や、身長が伸びにくくなるなどの成長障害を引き起こす『くる病』を発症する恐れもあります。

ところが近年そんなビタミンD が不足している子供が年々増えていて、ある調査では1~15歳の子供のうち『ビタミンD欠乏症』と診断された子供の割合が、2009~2014年の5年間でなんと約3倍以上になっているのだとか!

ビタミンD不足の一因は、極端な紫外線対策

ビタミンDは皮膚に紫外線があたって、そこで別の物質から合成される栄養素。そのためビタミンD不足の一因は、極端な紫外線対策にあると言われています。

最近は紫外線を敵視する風潮が強く、日差しが強いと子供にも外出をなるべく控えさせたり、少し外出するのにも日焼け止めを念入りに塗ったりする家庭が増えていますが、SPF8以上の日焼け止めを塗ると、紫外線があたってもビタミンDが合成されなくなってしまうそう。

また、ビタミンDは食物からも摂取することができるものの、乳幼児のときにアレルギー発症を恐れてビタミンDを豊富に含む魚や卵、キノコなどの摂取を避けていたような場合、その影響として子供がビタミンD不足となるケースも多いといいます。

適度な日光浴とバランスの良い食事を!

国立環境研究所によると、1日に必要とされているビタミンDの量は15㎍(マイクログラム)以上。季節や場所、時間帯、皮膚のタイプなどの諸条件によって変わってはきますが、夏であれば15~30分程度日光を浴びることがすすめられています。

厚生労働省の調査によると、食品から1日に摂るビタミンD必要量の目安は約5㎍(マイクログラム)とされていますが、サンマ、カツオ、鮭などの魚介類、卵黄、キノコ類などにはビタミンDが多く含まれており、例えばサンマ1尾で約15㎍摂取できるといいます。そのため日光浴で補いきれない場合は、ぜひ食事からも積極的に補いたいものです。

森下仁丹などの製薬会社からは、赤ちゃんから使えるビタミンDシロップなども販売されているので、こういったものを活用するのもおすすめです。

出典:Amazon

紫外線は体への悪影響も多い一方、子供の健やかな成長においては、完全にシャットアウトしすぎるとビタミンDの欠乏、ひいては成長障害といった別の悪影響が生じてしまう恐れもあります。

紫外線を浴びることのメリット・デメリットをきちんと把握し、適度な日光浴やバランスのよい食事を見直すことで、子供のビタミンD不足を防いでいきたいものですね。

PHOTO/MIA Studio/Shutterstock
参照/
国立環境研究所「体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定-札幌の冬季にはつくばの3倍以上の日光浴が必要-」
糖尿病ネットワーク「ビタミンDをつくるのに日光浴が必要 4つの方法で紫外線に対策」
朝日新聞デジタル「ビタミンD欠乏症が増加中 子どもの日焼け対策に注意を」
時事メディカル「ビタミンD欠乏症の子どもが増加心身の発達に影響も」
いこーよ「親も子どもも「ビタミンD不足」が増加中? 症状&原因&対策も」

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