世界一の受験大国!?『中国』の教育事情とは

中国の教育事情

『勉強しすぎて死ぬことはない。だから死ぬほどまでに勉強せよ』というスローガンが流行っているほど勉強熱心な国、『中国』。2012年度には、65ヵ国の満15歳の生徒を対象に行われている国際学習到達度調査『PISA』で上海市が世界学力1位の座を独占し、注目を集めています。

学力の発展が目覚ましい中国では、子どもたちはどのような教育を受けているのでしょうか。

エリート教育も充実!中国の教育事情

中国では、小学6年、初級中学3年(日本では中学校)、高級中学3年(日本では高校)に分かれています。日本と同じように9年間(小学から初級中学)が義務教育の期間ですが、中国では大半の学校が公立となっています。

中国の最大都市である上海では、経済協力開発機構(OEDC)が3年に1度実施している国際学習到達度調査『PISA』で、2012年度に学力がダントツの世界一に輝きました。

上海などの大都市ではエリート教育を行う『教育重点校』があり、授業時間が長いことも学力が高い理由のひとつといえそうです。

また、勉強ができる子がさらに上を目指すことができるような『英才クラス』がほとんどの学校で設置されるなど、子供たちの学力向上に繋がる環境整備がなされています。

さらに、中国では絶対評価を取り入れている日本とは異なり、成績や順位表などが貼りだされるため、自分がどのくらいの位置にいるのか把握できることや得意科目を見つけることが可能。あえて他人と比べることで「負けたくない」という競争心を芽生えさせ、それが学力向上に繋がっているのかもしれませんね。

受験で就職先が決まる!中国では受験が一大事

中国では国の4年制正規大学にランク付けをします。政府が、質が高いと認定しバックアップする大学を『重点大学』、それ以外の大学を『非重点大学』としているのです。

重点大学に選ばれている4年制正規大学は、1219校のうち88校のみ(2017年時点)。この数字からいかに倍率が高く、受験が厳しいか想像できます。

中国では、重点大学を卒業すると就職活動でも優遇され、いい経歴を得やすいとされています。子供も親も必死になるのはそのためです。

家族ぐるみで受験に望む家庭も多いのも中国の特徴。もちろん受験自体は子供が行いますが、それ以外の身の回りのサポートは親が行い集中できる環境を整えます。

中には子供の受験のために離職する親もいるのだそう。それほど、中国では“受験”が一大事なのです。

貧富の差が教育格差につながっているという問題も

厳しい受験競争を勝ち抜いた優秀な学生がそろう中国ですが、その一方で、かねてから問題視されている『貧富の差』が教育格差にも大きく影響しています。

特に中国では農村戸籍と都市戸籍が存在し、都市大学では地元の子供を中心に採ることもあるようで、都市戸籍が有利という特徴もあります。実際に大都市にある4年制大学で農村戸籍の人は、クラスに1人いるかいないかのレベルなのだそう。

また、農村戸籍と都市戸籍との人とでは、合格基準や入試問題自体が違うということも。まだまだ貧富の差が大きな教育格差を生んでいるのが現状です。

一見、日本と変わらぬ豊かな暮らしをしているように見える中国ですが、貧富の差による教育格差はまだ大きく、受験戦争は日本人の私たちから見ても想像を絶するほど過酷なもの。その受験勉強に打ち勝つための中国人の努力が、学力世界一という結果に結びついているのかもしれませんね。

PHOTO/Aaftab Sheikh/Shutterstock
参照/
外務省「世界の学校を見てみよう! 中華人民共和国」
グローバルエデュ「【上海】「PISA」でダントツ世界1位…上海の「学力」はなぜ伸びたのか」
まぐまぐニュース!「900万人が勉強地獄。中国の「ヤバい受験」が生んだ人材の末路」
東洋経済オンライン「中国人が逃げられない、「戸籍格差」の現実」
AERA dot. 「受験の合格点すら違う 中国・都市と農村で戸籍格差」

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